育児ちゃん日記

2014年9月に無痛分娩にて男児出産。37歳。夫と息子と世田谷に暮らす。実家遠方、手助けなし、夫婦2人での怒涛の密室妊娠出産育児を語ります。

不妊体質からの妊娠

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現在2歳4か月の息子に日々翻弄され、もうなんか完全に母親として生きている私ですが、三年前の今頃ままだ妊婦だったわけです。当たり前ですが。

なんだか妊娠中なんて遥か昔の記憶のようです。

まだ私の人生に息子がいなかった頃。

たった3年前なんて信じられません。まるで前世の記憶のように遠いです。

 

今回は息子を授かるとことからお話ししたいと思います。

 

私が息子を妊娠したのは35歳の時でした。

3年前の年末、なんだか胸がチクチク痛いので検査薬を試したら陽性が出ました。夫と同居を始めてからわずか3週間しか経っていなかったのでとても驚きました。

 

私は夫の前に2度(1度は事実婚)結婚生活を送っていたことがあり、過去にも妊娠を試みたことがあったのですが、過去の7年にわたる結婚生活では一度も妊娠することはありませんでした。

不思議に思い不妊治療で有名な婦人科で調べてもらった結果、多嚢胞性卵巣症候群で妊娠しにくい体質だということでした。

 

以下は、聖マリアンナ大学生殖医療センターHPからの引用です。

多嚢胞性卵巣症候群

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)とは、若い女性の排卵障害では多くみられる疾患で、卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない疾患です。自覚症状としては、(1)月経周期が35日以上(2)月経が以前は順調だったのに現在は不規則(3)にきびが多い(4)やや毛深い(5)肥満などです。PCOSでは、超音波で卵巣をみると10mmくらいの同じような大きさの卵胞がたくさんできて卵巣の外側に1列に並び、なかなかそれ以上大きくならないことが特徴で、ネックレスサインと呼ばれます。

 

原因

どうして排卵がうまく行われないかというと、卵巣内の男性ホルモンが多いことが原因といわれています。自覚症状の(3)や(4)は男性ホルモンが高いことによる症状です。男性ホルモンを高くさせている原因は、脳から出ているLH(黄体化ホルモン)と血糖値を下げるインスリンというホルモンの作用です。それらが正常より強く卵巣に作用していて男性ホルモンが局所的に上がっていると考えられています。ですからPCOSの方は、生理中の血液検査で脳から出るゴナトロピン(LHとFSHのこと)をはかるとLHがFSH(卵胞刺激ホルモン)より高くなるという特徴があります。また、血中の男性ホルモンの値も軽く上昇していることがあります。

 

治療法

PCOSの排卵障害は年齢とともに進み、月経周期はどんどん長くなっていく傾向にあります。全ての特徴を持っている人もいれば、超音波所見だけ異常の人もいて重症度はさまざまです。20代であれば気付かず自然妊娠されていることもありますが、どの方も排卵しにくいことは確かです。

治療はまず排卵誘発剤をつかって排卵のチャンスを増やすことです。内服薬(クロミフェンなど)ですぐ排卵できるようになる場合もあれば、なかなか反応しないこともあります。なかなか反応しないときは、クロミフェンにステロイドプレドニンなど)を併用したり、漢方薬(ウンケイトウ)を併用したりします。それでもうまく排卵しない場合は注射での排卵誘発を行います。しかしPCOSの方は有効域がせまく、少量だと反応せず、少し多くしただけで過剰反応する傾向にあります。注射に過剰に反応すると、卵巣が3~4倍にはれ上がりお腹に水がたまってふくれ血液が濃縮してしまうことがあり、これを卵巣過剰刺激症候群(OHSS:ovarian hyper stimulation syndrome)といいます。注射を多く使わないと排卵できない重症な場合は体外受精をおすすめします。体外受精であればある程度卵胞発育をコントロールでき、卵巣が落ち着いてから胚移植することで安全に治療することができます。また、腹腔鏡下に卵巣に穴をあける手術があります。この手術を行うと薬に対する反応性がよくなったり、自然に排卵するようになったりします。効果は半年~1年続きますが、またもとの状態に戻っていきます。

 

そうか、私は男性ホルモンが多いのか〜そうか~、卵子が育ちにくいのか〜そうか~と納得して帰宅しました。

医師からは治療を進められましたが、それほど子供が好きだったわけでもなく注射も怖かったのでしばらく様子をみることにしました。

 

そしてその診断の後すぐに事実婚していた男性と別れて、入れ替わりに今の夫と結婚を前提にに付き合うことになり、同居を始めました。

夫と私はすぐに子どもがほしいという感じではなく、しばらくは2人の生活を楽しみたいね、と話していました。

 そして冒頭で書いたように同居してすぐに予定外の妊娠。

いつかはほしいねくらいの気持ちで避妊を止めてすぐの妊娠でした。

 

35歳という年齢。

多嚢胞性卵巣症候群という病気。

これまでに妊娠を試みてもしたことがなかったこと。

 

こんな条件でもするときはするんだな、と検査薬をぼんやり見ながら思いました。

妊娠がわかった時は、予定外ということもあり、とにかく不思議な心もとない気持ちでした。

アッパーな嬉しさはなく、身体をこれまでに感じたことのないじんわりとした幸福のような、やさしさのようなものが包んでいくような感じ。

そうか、来たのか。

ここに誰かが来たのか。と下腹部を撫でてみました。

 

そして、とにかく病院へ行かなくてはと夫と共に新宿の病院へタクシーを飛ばしました。年末だから自宅近くの婦人科・産婦人科は軒並み休診だったのです。

3年前の年末、祐天寺の自宅から新宿の産婦人科まで向かうタクシーからはキラキラした夜景が見えたのを覚えています。

世俗の電光がその日は非現実的なものに見えました。

私は、タクシーに乗る時はいつもそうするように夫と手をつないで後部座席で黙って夜景を見ていました。

 

息子の存在が明らかになった日。

私が夫を心から信頼し愛していた日。

ずいぶん遠くに来たものだと思います。

 

次回はなぜ、そんなに早々と妊娠したのかを考察してみたいと思います。